幸せ7 家族の歴史が紡がれていく

我が家の家事リストを見ながら、もし10年前にリストを作っていたらどうだったろうと考えます。

新婚時代は、休みの日に二人で出かけることも多かったので「休日行きたい場所を考える」とか「ランチのお店を決める」とかの項目があったかもしれません。

子どもが生まれた直後は「沐浴」「授乳」「おむつ替え」「お散歩」。

ちょっと子どもが大きくなったら「離乳食づくり」「お風呂に入れる」「公園に連れていく」「絵本を読み聞かせる」。

幼稚園・保育園時代には「お弁当づくり」、「連絡帳書き」、「園への送迎」、「習い事の送迎」、「保護者会の仕事」、「バザーの準備」「アルバム作成」などなど。

小学校になったら「宿題をみる」、「習い事の送迎」、「PTAの仕事」、「プリントの整理」。

どの時代も、そのときは大変でしたが、今思うとあっという間に過ぎてしまった感じがします。細やかな愛情表現をたくさんしていたのだと思いますが、今では思い出そうと思っても思い出せません。

夫も私の気づかないところで、たくさんの愛を注いでくれていたと思います。日記が書けるような心の余裕もありませんでしたので、本当にそれは、かすかな優しい記憶、そして同じくらい大変だったという記憶として残っているだけです。

家族が育っていくというのは、そういう細やかで優しくて、大変な時間を積み重ねていくということなのでしょう。

家事リストを10年、20年書き続けたら、それは家族の歴史そのものになるかもしれません。『育児リスト』は、『子どもへの愛情表現リスト』として、あなたが子どもをどれだけ慈しんで育てたかの証となってくれることでしょう。それは、思春期になった子どもとのバトル時代には、あなたの癒しになるかもしれませんし、子どもが育児に奮闘しているときに渡してあげれば、何よりの応援メッセージになるかもしれません。

「介護リスト」は、両親への感謝リストとして、ときには辛く折れそうになるあなたの介護時代を支えてくれるかもしれません。

そして、両親との本当の別れがきたときに、そのリストをそっと棺に忍ばせれば、両親にあなたの愛が十分伝わっていところが実感できるかもしれません。

逆に、家事リストがどんどん簡単になることもあると思います。家事リストがなくても、家族が愛と感謝に包まれてお互いを思いやれる関係になったとき、『家事リスト』は役割を終えるのかもしれません。

今までの20年間をもう一度やり直すことはできませんが、これからの10年、20年、30年と家族の形が変わる姿を家事リストにとどめておきたいと考えています。

子どもたちが巣立ち、夫と二人になり、そしてどちらかが一人残され、子どもたちや孫たちと愛を与え合う。そんな家族の歴史そのものを「家事リスト」で紡ぎだしていけたら素敵じゃないかなと思います。

 

【関連記事】

プロローグ 家事と言う名のラブレター

幸せ1  家事が家族全員のものになる

幸せ2  家事に達成感と幸福感が生まれる

幸せ3  家族に対する感謝の気持ちが生まれる

幸せ4  やり忘れの家事がなくなり家族の非常事態にあわてなくなる

幸せ5  家族や自分が抱えていた問題が解決される

幸せ6  人と比べなくなり自分流の家事・育児を楽しめるようになる

幸せ7  家族の歴史が紡がれていく

幸せ8  外の世界の愛にも感度が高くなる

幸せ番外編    社会問題としての家事労働

エピローグ 

 

コラム1  家事のテーマソング

コラム2 うまくいっている家庭は自然とやっている

コラム3  男性にとっての家事

コラム4  専業主婦がいる家庭の夫の言い分

コラム5 家事と仕事の相乗効果

コラム6   あなたは夫婦で幸せになりたいですか?

 

 

FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに追加