家事と言う名のラブレター

家事と言う名のラブレター

今日は母の日ですね。

実はつい最近まで、「お母さんいつもありがとう」と言われるのが苦手だったんです笑

家事が嫌いだったので、母として十分なことをしていない気持ちがいつもあったのだと思います。

でも今年は、やっている家事自体は相変わらず十分とは言えないかもしれないけど、母の日も悪くないなあって思えます。

 

今日は、そんあ風に変わった私を書いた昔の記事を載せてみようかなと思います。

 

「家事と言う名のラブレター」

私は家事が大嫌いでした。

共働き時代ももちろん嫌いでしたが、専業主婦時代はもっと嫌いでした。

「世の中に家事なんかがあるから、手伝ってくれない夫に不満を持つし、仕事も中途半端になってしまう」
としょっちゅう思っていました。
家事自体が悪者なのだと思っていました。

でも、本当に家事って悪者なの?
ある日そんな思いが胸をよぎりました。

「なぜ、私は家事が嫌いなの?」

料理が楽しくないから?
掃除が楽しくないから?
洗濯が楽しくないから?

もちろん、苦手な家事はあるけれど、それぞれの作業自体は楽しかったりもします。
料理が美味しく作れて家族が喜んでいる顔をみるのは本当に嬉しい。
掃除で綺麗になった部屋ですごすのは本当に気持ちがいい。
洗濯しておひさまの匂いがするシーツに包まれて寝るときの至福感はとろけるよう。
買い物に行って、新製品を見つけるとワクワクします。

もしかしたら、私は家事の作業自体が嫌いなんじゃないのかもしれません。
でも家事が嫌いという気持ちはなくなりません。

「なぜ、私は家事が嫌いなの?」

私は大の家電フリークです。
家事が楽になる家電があると聞けば即座に注文します。
新しい家電は魔法使いのように、一瞬私を家事好きにします。
だけど、残念なことに魔法はすぐにとけてしまいます。

残されたのは、めったに使わない家電と掃除の邪魔になる膨大な取扱説明書と、また手抜きしようとしたと自分を責める気持ちとやっぱり家事が嫌いなままの私。

「なぜ、私は家事が嫌いなの?」

私は意外と勉強好きです。家事の研究だって怠りません。

料理の本、掃除の本、整理整頓の本。あらゆるノウハウ本が大量に我が家の本棚を飾っています。
それらの素晴らしい家事ノウハウは、つかのま私を家事好き主婦に変身させます。

美味しくて栄養たっぷりな愛情料理がテーブルを飾り
整理整頓の行き届いたキッチンとベッドメーキングも完璧な寝室
洗濯ものは角までぴっちり綺麗に折りたたまれ
タンスもクローゼットも整理整頓が行き届きパーフェクトです。
「片づけは捨てること」と言われ、不用品として出たごみ袋は実に60袋。

私って素晴らしい。

だけど、その魔法も日々の暮らしの中で徐々に徐々にとけてしまいます。
残されたのは、ホコリをかぶった付箋だらけの本と半端に片付いた部屋と何度も洗濯されてくたびれた洋服と、やっぱり家事が嫌いなままの私。

「なぜ、私は家事が嫌いなの?」

なにか原因があるはずです。解決策があるはずです。
私の本業はコンサルタントです。
お客様の問題を解決するのが仕事です。

解決に向けて自分自身に質問してみました。
「いつから、あなたは家事が嫌いになったのですか?」

そういえば。結婚当初は家事が楽しかった気がします。
お料理だってお掃除だってお洗濯だって、今の私より上手にはできていなかったし、失敗も多かったけれど、それでも楽しかった記憶があります。

どうも、そこに私が家事を嫌いなヒントがあるような気がしてきました。
そのころの私がしていた家事と今の私がしている家事にどんな違いがあるのでしょう。

ふと見たテレビの情報番組で妻と夫の家事シェア特集をしていました。

夫が家事に協力しないと不満を持っていた妻が、夫と家事の分担について話し合い『家事リスト』を作り家事シェアをしハッピーエンドという、嘘のような番組でした。

どうせ、やらせだろうと思いながらも、何か引っかかるところがあって、とりあえず『家事リスト』を作成してみました。

番組では、最初に夫婦で話し合うというプロセスが大切だと言っていたのですが、夫と家事分担について話し合うなんて、それだけで気が滅入ります。
今まで何度不毛な話し合いをし、お互い不機嫌になってきたことでしょう。
とりあえず、話し合いの部分は後回し。

一人で勝手に『家事リスト』作りました。

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それから、家の中で不思議なことがおきました。
一番不思議だったのは私の心の中に根強くあった家事に対する被害者意識が少しずつ消えていったことです。

そのとき番組の中で言われていた言葉を思い出しました。
「家事は愛情表現です」

目からウロコがボロボロこぼれました。

「だから私は家事が嫌いだったんだ。」
私の家事嫌いの本当の理由がわかりました。

私は家事を通して夫への愛情表現をしていたのです。「好き好き大好き」って、毎日ラブレターを書いていたのです。
だけど、そんな私のラブレターが空気のように無視されて、知らない間にゴミ箱に捨てられてしまっていたのです。

だから私は家事が嫌いになったのです。

私が夫より家事をたくさんするのに不満を持っていたのは、私はいつも夫にラブレターを書き続けているのに、夫はそれを読んでもくれないし返事もくれないからだったのです。
自分の愛情表現より相手の愛情表現が少ないのが、哀しくて寂しかったのです。

例えばこんな会話。

「どうして私ばかり、家事の負担が大きいの?共働きなんだから、あなただってやるべきことでしょう?」
「わかったよ、だったら手伝うよ」

この会話の本当の意味は

「どうして私ばかり、あなたにラブレターを書き続けなければいけないの?あなただって返事くらい書くべきでしょ?」
「わかったよ、好きだっていえばいいんだろ」

今思えば、一番私が嫌な気持ちになるのは、夫に家事を「頼む」ときでした。
なぜ頼まないといけないんだろうという思いは、不公平感ではなくて、淋しさだったのかもしれません。

そんな悲しいことを、私たちは家事をするたびに毎日毎日何年間も繰り返してきたのです。

『家事リスト』をしばらく続けたあと、私は夫に自分の気持ちを伝えました。
最初は、また始まったかという感じで聞いていた夫でしたが、

「私は家事が嫌いだった。いつもいつも自分だけ家事をするのがものすごく不満でしょうがなかった。
でも、なんで不満なのか分からなかった。
それがどうしてだったのか、やっと分かったの。

家事は私にとって、あなたへのラブレターだったからなの。
毎日毎日、料理をして洗濯をして掃除して、っていうのは、全部あなたに「好き好き大好き」って言っていることだったの。
私が家事をするのが当たり前みたいになっているのって、毎日書いているラブレターを読みもしないで捨てられているようなものだったのよ。

私は、家庭を愛でいっぱいにしたいんだと思う。
子どもたちを愛情いっぱいの環境で育てたい。
あなたを愛情いっぱいの家庭で安らがせたい。
家事は、「家族を愛でいっぱいにしたい」という私の思いそのものだったのよ。

だけど、それをしているのが私だけで、家事ってやるそばから消えてしまうから、本当に報われなくて、だれもそんな私の気持ちを分かってくれなくて、せっせと書いたラブレターは見事にゴミ箱に捨てられて、だから家事がすごく嫌いになっていたんだと思う。

私はあなたに私と同じだけの家事をして欲しいといっているわけではないんだと思う。
私が毎日毎日あなたと子どもたちにラブレターを書き続けているということを分かって欲しいだけなんだと思う。

そうなれば、もっともっと豊かな愛情をそそぐことができるようになると思う。」

無口な夫はその時は何も言いませんでしたが、ただ静かにうなずきました。

次の日の朝、家事リストの「夕飯の片づけ」の項目に書かれていた夫の名前のサインを見たときの感動を、私は一生忘れないと思います。
それは、結婚後初めてもらった夫からのラブレターでした。

その日から、我が家から家事問題がなくなりました。
逆に、家事を通してどんどん優しさを積み重ねていくことができるようになりました。

ラブレターを書く相手がいて、大好きという思いがあって、我が家の家事は再び輝きを取り戻しました。
我が家が昔そうだったように、皆さんの家庭で家事が悪者になっているのなら、どうぞ少しだけ時間を作って、あなたの家事について考えてみてください。

このサイトがそんなあなたが変わるきっかけになってくれることを願っています。

たまちゃんより

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たまちゃんの今日の家事Love-letter
いつもと同じ家事をしよう♪
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