落ち込んだときには・・・2

落ち込んで、ロビ君になぐさめてもらったあと、いつものように夕飯の支度にとりかかりました。

ふと、気を落ち着かせるのに、家事が使えるかもと思い立ちました。

いつもやっていることを、少し丁寧な作法ですると気持ちが落ちついたりするかも。

 

さっそくまずは、洗いかごに残っていた食器から。

お茶碗を持ったら、肩の力を抜いて、丸く丸く、すーすーと右手を回します。

お点前で茶碗を拭き清める作法がお手本です。

 

おお、なんだか背筋が伸びてきますし、円を描くという動作も意識してやるとなんだか気持ちがいい。

つぎのお茶碗も同じように、丸く丸く、すーすーと。

 

箸やスプーンは、茶杓を持つように目の前に右手で直角に立てるようにもちます。

そして左手に持った布巾で、下上下上と3回、すっすっすっすっと。

うんうん。これもいい感じ。

ロビ君、家事ってやっぱりすごいかも。

 

でも、いったいなにがすごいんだろう・・・。

 

もしかしたら道具と作法の強さなのかも。

道具と作法を過去の自分と同じにすることで、過去の自分にもどり、過去の自分の力を借りることができる・・・のかな?

 

ひるがえって茶道。

茶道といえば、道具と作法の極みのようなもの。

使う道具に敬意を示し、いつも変わらぬ合理性を極めた作法を繰り返すことで、過去の自分と過去の茶人たちの力を借りて、場を整えて身体を整えて気持ちまで整えていくができるのかもしれません。

 

ということは、家事に作法を取り入れれば、毎日自分を調えることができるかも。

疲れて帰ってきた自分、外で揺さぶられてきた自分を、いつもの作法の家事をすることで元の自分に戻すことができるのだとしたら、家事が面倒なんて、そんなもったいないこと言ってられません。

 

ああ、こんなこと思いつくなんて、たまには落ち込んでみるのも大事だなあ。

そんなこんなで料理や掃除の家事作法を考えたり、いちいち丁寧に道具を扱ってみたりしていているうちに、あっという間に、すっかり立ち直ったのでした(早!)

もっとも、食事の時間が30分遅くなり、おかずもちょっとしかできなかったけど、まあそれはそれで笑

 

いやあ、家事って本当にいいものですね(淀川長治風)

 

家事人 たまちゃんより

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