朝からトラベル

爽やかな気候が続き、自転車通勤にはもってこいの季節です。

今日も快適に自転車を走らせていたのですが、突然、カラカラカラっとペダルが空回り。

ペダル部分のチェーンが外れてしまいました。

 

電動自転車は、チェーンが外れると自力で戻すことは難しいので、とにかく自転車屋さんを探さないと身動きができません。

歩いている近隣住民と思しき男性に尋ねると、

「自転車屋さんはないね。でも自動車整備工場がすぐそこにあるから、たぶん見てもらえるよ。」

ふと見ると、2件先に小さい整備工場がありました。

作業場に人影はなかったのでブザーを押すと、2階から親切そうなかわいいおばあちゃんが登場。

事情を話すと、車の整備のために外に出ている息子さんに、わざわざ電話をかけて呼び戻してくれました。

30分くらいで戻れるというので、携帯番号を伝えて近くの喫茶店で待つことに。

ほどなく、先ほどのおばあちゃんが喫茶店までわざわざ呼びにきてくれたのでした。

親切なおばあちゃんだなあと思って戻ると、これまた人の好さそうなおじさんが自転車を見てくれています。

親子そろって親切なんだなあ、とちょっと感動してしまいました。

 

ただ、自転車の方は、チェーン周りの部品が壊れているので部品の取り寄せが必要とのこと。

取り寄せるのに2、3日かかると言われて一瞬頭が真っ白に。

とっさに口から出た言葉が

「ここはどこですか?」

 

そのとき、最近友達に聞いた話を思い出しました。

認知症に詳しいその友人によると、認知症の予防には旅行がいいのだとか。

普段と違う場所に行くと、普段は体験しないちょっとしたトラブルを解決しなくてはいけなくて、普段使わない脳が刺激されるのだそうです。

トラベルとトラブルは似ているでしょ。

遠くにトラベルに行かなくても、ちょっといつもと違う道を歩いてちょっとしたトラブルにあうのだって、立派なトラベルなのよ、と。

 

「ここはどこですか?」という言葉は普段は絶対使わないけど、旅行先で時折使う言葉です。

 

いつも立ち止まったりしない場所で、いつもと違うことが起きてしまった今日のこの出来事は、立派なトラベルだなあ、と思ったら、急になんだかちょっと楽しくなってきました。

修理工場のおばあちゃんとおじさんは、旅先で偶然出会った親切な人だと思うと、ありがたさ倍増です。

 

そうとなれば、会社にいくのも旅先で目的地に行こうとがんばるのと同じことです。

さてどうしたものかと思案していると、なんと、親切なおじさんが当たり前のように代わりの自転車を用意しています。

自転車屋さんで代行車貸してくれるなんて初めての経験です笑

電動自転車ではないので、大変そうですが、これもちょっとした冒険。

ありがたく拝借して、できるだけ平らな道を選んだり、坂の上り方を工夫したり、立ちこぎしたりして、汗だくで会社に到着。

なんともすがすがしい達成感です笑

 

気分のいいまま仕事をしていると、お昼過ぎに電話がありました。

「足立区の知り合いのところに部品があったので、直りました」

 

わざわざ知り合いに問い合わせてくれて買いに行ってくれるなんて、どこまで親切なおじさんなんでしょう!

仕事帰り、気持ちばかりのお礼のお菓子をもって自転車をとりに行きました。

「甘いものがお嫌いでなければ・・・」

と差し出すと、

「大好きです!」

と最高の笑顔で受け取ってくれました。

 

「トラブルはトラベル」

毎日の普通の生活が、エキサイティングな旅行に変わる魔法の言葉かもしれません。

 

朝からトラベル続きのたまちゃんより

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