自己肯定感が低い?

仕事柄、データを扱うことが多く、その数字の取り扱いにはいつも気を使う。

例えば、内閣府が行った「若者の意識調査」で、日本人は国際的に見て自己肯定感が極端に低いという結果が得られた、と聞くと、

まずは、その統計のサンプリングがどう行われたのかをチェックする。

サンプル数が少なすぎないか。

偏った性質を持つ集団からサンプルをとっていないか。

疑い深いのは職業病かもしれない。

 

ちなみに、データの偏りのことを「バイアス」と言う。

洋裁で使うバイアステープと語源は一緒。

バイアステープは布の始末に便利だが、バイアスのかかったデータは始末に困る。

すみません。ちょっと上手いことを言えた気になっています笑

 

 

 

ところで、そんな風にデータに対して疑い深い私だが、気にするのがサンプリングの偏りだけというのは片手落ちらしい。

「どういう設問をしたのか」ということが、より結果に多大な影響を与えるのだそうだ。

 

 

例えば先ほどの若者の自己肯定感についての意識調査では、

「次のことがらがあなた自身にどのくらい当てはまりますか。」との問いに対し、

「私は自分自身に満足している」に、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した者の合計が何パーセントだったのかを結果として表示している。

 

結果は、

日本 45.8%

韓国 71.5%

アメリカ 86.0%

イギリス 83.1%

ドイツ 80.9%

・・・

 

確かにこの設問とその回答の数字だけを見れば日本の若者は国際的に自己肯定感が低いという結論を出すのもあながち間違いではないかもしれない。

 

しかし、

「満足している」は、英語の「Satisfied」とまったく同義だろうか?(英語の設問がbe satisfiedだったかどうかも不明ではあるが)

日本人が、Yes、Noの質問に対して「Yes!」と答えることは通常よくあることだろうか?

謙虚さが美徳とされる国民性を考えると、

「いえいえ、自分なんかまだまだです」

というのは回答としてむしろ自然なのではないか?

 

そんな風に考えていくと、果たして日本の若者が本当に自己肯定感が低いのか、ちょっと怪しくなってくる。

 

そして、例えばこんな結論だって導き出せるはずだ。

 

この結果からもわかるとおり、

日本の若者は、おごらず偉ぶらず「いえいえ、自分なんかまだまだです」というような謙虚な姿勢を持っているのがわかります。

 

古来多くの「道」を作り出し、より高い境地を目指してたゆまぬ努力を重ねてきた日本人の国民性が現れた結果と言えます。

 

とりあえず、そういう自己肯定感を持つというのはどうだろうか。

 

道なかばの たまちゃんより

 

 

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