積極的老化

家人が大学でプログラミングを習い始めた。

まだ初心者なので、簡単な課題に四苦八苦している。

どうにもならなくなって助けを求めてきた。

力量差を見せつけるチャンスだ。

案の定、ちょっとしたテクニックや技を繰り出すたびに感じる尊敬の視線が心地よい。

 

家人のプログラムを見る。

一言でいうと泥臭い。

力づくでなんとかしようとしているプログラムだ。

私のプログラムのようなエレガントさ笑のかけらもない。

 

でも、そこには私に失われた何かがあった。

力まかせで何かをやろうとする体力だ。

泥臭くても、なりふり構わなくても、とにかくゴールにたどり着こうとする若さだ。

 

「もう、そんなプログラムは組めないなあ」

なんとなく寂しくなった。

 

最近「いいこと考えた」の頻度が多くなってきたのは、体力にまかせて何かをすることができなくなったからかもしれないなあ、とつぶやく私をかわいそうに思ったのか、家人が言った。

「逆に、そういう知恵を出すために、体が省エネモードになってくるのかもよ」

 

単純な私はにわかに復活笑

 

 

「なるほどね。そうだよね。

人間50歳までは、人生の助走期だよね。

本当の知恵を出すために、体力が使えなくなるようにできているんだね。

積極的老化ということかあ」

 

 

「いやいやそこまでは言っていないけど」と言いたげな家人を横目に、見事に完全復活をとげたのだった。

 

 

あと70年積極的に老化する決意を固めた たまちゃんより

 

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