身のうち

お茶をはじめて、早一年半。

日々の暮らしで何が一番変わったかといえば、着物を着ることが特別なことではなくなったことでしょうか。

 

 

はじめのうちこそ失敗続きで、顔から火が出る思いを何度もしましたが、最近はさすがにみっともないような失敗は減ってきました(もちろん、ゼロではありませんが笑)

 

先日も、お茶の稽古仲間の結婚式に招いていただき、ここぞとばかり着物で出かけることにしました。

着付けも慣れてきて、2時間前にはスタンバイOK (^^)/

着物姿で、ちょっとした家事をする余裕っぷり。

 

なんだかちょっと出来る人になった気がしたそのとき、袖を引っ張られる強い衝撃とともに

「ビリビリ」

という不吉な音が・・・

 

なんと、

袖をドアノブに引っ掛けて5センチほどほどけてしまいました( ゚Д゚)

 

まだ時間があるとはいえ、せっかく着た着物を脱ぐ勇気はなく、

つれに頼み込んで、応急処置的に袖を縫い合わせてもらいました。

 

油断大敵

着物を着ているときには、洋服のときとは違う身体意識をもたないといけないんだと痛感したのでした。

 

袖の先、着物の裾の先、帯の範囲までを自分の体だと思って行動しないと、裾を汚したり、袖をひっかけたり、帯をぶつけたりしてしまいます。

結構大事なのが胸元。

時々は手を当て胸元が乱れていないかと確認します。

 

ところが不思議や不思議、自分の意識を自分より一回り大きく持ち、背中や胸元をいつも意識すると、今まで着物に着られるように動いていた自分が、少し余裕のある動きで、自然に動けるような気がしてきます。

むしろ、身体が楽なくらい。

 

そういえば昔、お腹をこわすと決まって祖母が

「腹も身のうち」

と言っていたっけ

 

お腹をこわすまでは、意識しないお腹のことも、いつでもちゃんと考えて暴飲暴食は慎みなさい、という教えだったのだと思います。

 

腹も身のうち、背中も身のうち、足も身のうち、・・・

ときどきお腹に意識を置いたり、背中や、足元、胸元にも意識を持つようにすると、身体の使い方も変わって、より楽に生活ができるようになるのかもしれません。

昔はそんなことが自然にわかる仕組みができていたのかもしれないなあ、と、日本文化の奥深さを感じたのでした。

 

 

日本文化の深淵に触れた気分の私に

「気をつけてね」とつれあい。

「気をつけてはいるんだよ」と私。

「じゃあ、もっと気をつけてね」

「・・・」

 

こんどからもっと気をつけるつもりの たまちゃんより

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