でしゃばりな・・・

少しでしゃばりだと思う。

自己顕示欲が強いからかもしれない。

場の空気を読む能力が劣っているのかもしれない。

もっとも、直そうという努力がたりないために、改善する気配がない。

 

そんな私が、でしゃばりはやめようと本気で考えている。

 

きっかけは、古武術で有名な甲野善紀氏の講演を聞いたことだ。

甲野氏はあらゆる身体の使い方をずっと研究している人で、古武術だけでなく、野球や陸上などの通常のスポーツ選手にアドバイスをしたり、バイオリニストなどの音楽家に身体の使い方をアドバイスしたりもしている。

介護の分野では、力の弱い女性が腰などをいためずに介護をする方法なども紹介しており、最近はヒモを軽く巻くことで、身体が変わるという研究で小関 勲 氏との共著を出されている。

そんな甲野氏が、毎月1回一般の人向けに実技をともなった講演をされているので、たまに聞きに行く。

 

「人間は、手が器用すぎるので、つい手の力に頼っちゃうんです。

身体本来の力を出すためには、でしゃばりな手を黙らせることが大切なのです」

そう言うと、手の形を変え、手に力を出せないようにすると、いとも簡単に座っている人を持ち上げた。

手の力を封鎖された人間の身体は、今まで使わなかった背中や脚という大きな筋肉を使うようになり、考えている以上の力を簡単に出せるようになるのだという。

 

 

火事場の馬鹿力というのも、似たような原理らしい。

普段は使わないように制御している力を出せば、女性でも洋服の入った箪笥を持ち上げるくらいの力はあるのだとか。

そういえば、地元山形県の酒田市で昔行われていた女性の力自慢コンテストで、とても小柄な女性2人がともに60キログラムの俵を5俵かついでいる写真を見たことがある。

身体の使い方さえわかっていれば、そのくらいのことはできるらしい。

 

そのための一番簡単な方法が、つい使ってしまうでしゃばりな手を使えなくしてしまうことなのだそうだ。

最もでしゃばりな部分を黙らせると、身体本来の機能が目を覚ますのだそうだ。

 

 

それは、手だけに限った話ではないかもしれない。

本来の力が発揮できないのは、でしゃばりな何かのせいなのかもしれない。

 

一番自分が得意だと思っていたことや、一番便利だと思っていたことが、実は最大のネックになっているのかもしれない。

 

例えば目。

人間の感覚の中で視覚から得られる情報は8割以上だといわれている。

そんなでしゃばりな目を、あえて使わないでみたらどうだろう。

目をつむった瞬間に、今まで気づかなかった匂いやかすかな音、肌に感じる空気などを感じ始めたりする。

 

瞑想で、かならず目を閉じたり、視線を動かさないようにするのは、でしゃばりな目を黙らせるためかもしれない。

 

例えば、お茶の席。

茶事では基本的に会話はごく限られた問答しか行われない。

でしゃばりな口を封印するからこそ、物や場、気配などが多いに語り始め、深い心の交流が起こるのかもしれない。

 

例えばお金。

今の世の中で、お金ほどでしゃばりなものも少ない。

お金という解決策をいったん封印してみるというのはどうだろう。

工夫や協力といった本物の知恵が出てくるかもしれない。

 

 

そして私。

このでしゃばりな性格が災いしていることが、結構あるのではないだろうか。

まずはこのでしゃばりな口を少し封印してみたらどうだろう。

 

飽きっぽい性格がでしゃばるのも止めたい たまちゃんより

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